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    出会い(後編)

    雨の日の駐輪場、青のレインコートを着込む女の子がいる。彼女の名前は美波。中学・高校の6年間、自転車通学だった美波は、雨が降ればレインコートを着て自転車に乗るということが当たり前の女の子だ。
    女子大生になった美波は、ある日、講義が終わり帰ろうとすると透明レインコートに黄色いレインブーツを履いた女の子を見つけた。

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    出会い(前編)

    レインコートが大好きな女の子、由佳。雨が降る日はレインコートと長靴が欠かせない。晴れている日でも、由佳は鞄の中にポケットレインコートを忍ばせている。天気予報でにわか雨があるかもしれないという日に由佳が出かけると、大抵予報通りに雨が降るからである。
    「もぉ~…しょうがないなぁ」とは言いつつ、由佳はレインコートを着て雨の中を歩いて行くのであった。

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    雨の日

    「お疲れ様でした~!」
    バイトが終わって、ウキウキで店を出る由佳。外は本降りの雨が風に舞って横殴りになる荒れた天気だ。由佳はレインブーツを履き駐輪場に急いだ。普通の人にとっては最悪な天気の中、由佳は鼻歌混じりに自転車に置いておいたレインコートに袖を通す。
    「今日は寄り道しちゃおっかな~♪」
    彼女はレインコートが大好きな女の子だった。

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    台風

    「台風きてるね、お姉ちゃん」
    「そうだね~」

    「ねぇ~、お外行かないっ?楽しそう♪」

    「勝手に行けばいいじゃない」

    「え~…一人で行って何かあったらどうすんの?」

    「…わかったわよ、どうせレインコート着たいんでしょ?」

    「えへへ…ばれたか」

    「一緒に行く条件として、まずスクール水着を着ることね?それからレインコートはわたしの使ってた通学用レインコートを着ること」

    「うんうん、…えっ?」

    「いくらレインコート着てても濡れちゃうでしょ?この雨風だと」

    「う~ん…まあ、お姉ちゃんのレインコート着れるならいいや♪」

    「(単純ね…)それじゃあ1時間後に出発ね」

    「は~い」

    ―1時間後
    ちょうど台風が最接近する時間に出かけることになった。

    「お姉ちゃん!早く早くっ!」紺色の通学用レインコートに白いレインブーツを履いて、妹は玄関で待っている。

    「はいはい」
    姉はベージュの通学用レインコートを着て、ベルトをしめている。そして、妹とお揃いの白いレインブーツを履くために、玄関に腰を下ろした。

    「お姉ちゃん、ベルトまでしめちゃって…実はわたしと同じレインコートフェチなんだよね?」

    「ちっ、違うわよ!あったからつけてみただけ!」

    「またまたぁ…フード被せてあげるね?」

    妹はダランと垂れていたフードを姉の頭に被せると、口元のマジックテープをきつめに止めた。

    「ちょっと…きついわよ」

    姉が軽く文句を言うと、すでに妹は玄関を出ていた。

    「妹ちゃん…楽しみにしててね?」

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    風物詩?-2

    -当日
    「おはよ~ハルちゃん」
    「お、来てくれたな助っ人一号!」

    カナが更衣室に着くと、既に水着に着替えて準備万端といったハルカがいた。

    「ホントに水着でやるのか…寒くない?」
    「う~ん、家出た時は晴れてたから大丈夫と思ったんだけどね~。曇ってきちゃったからなあ」
    「じゃあこれ着たら?」
    「ん?カッパ?ありがと、着させていただくぜ」

    競泳水着に透明レインコートを羽織るハルカの横で、カナも体操着に着替えて、透明レインコートを上から着た。

    「お?お揃いのカッパか~!なんか面白いね」
    ハルカと話している所に、彩が到着した。

    「うぃ~す」
    「遅いぞ!小学生!」
    「ちょ、ひどい(笑)…あれ?二人ともレインコート着てるんだ、そんなに濡れるのか?」
    「一応、彩にもレインコート持ってきたよ、ほれっ(ガサッ」
    「カナちゃん気が利くねぇ~…って、なにこれ?」

    彩が袋から出したレインコートは黄色いランドセルレインコートだった。

    「彩の身長なら着れるでしょ((クスクス」
    「早く着なよ、もう始めるよ!(クスクス」
    「あーもう!覚えてろよ」
    笑いを抑えながら、ハルカとカナは半ば強引に彩にレインコートを着せると、プールサイドに出た。

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    風物詩?-1

    5月の終わりのこと。
    学校では中間テストの返却期間になっていた。

    「うぇ…赤点が二個かぁ…なんてこったい」

    カナは頭を抱えながら、彩の席に向かった。

    「彩は赤点あったか~?」
    「数学一個だけだよ…」
    「チッ…わたしは彩以下か、まあいいや赤点仲間よ!」
    「やな仲間だねそれ」

    授業の後にそんな話をしていると、先生が入ってきて帰りのHRが始まった。

    「え~、今年から中間テストで赤点があった人はペナルティーとして、プールの掃除をすることになりました~(パチパチ」

    眩しい笑顔で先生は言ったが、生徒の反応はいま一つだった。
    「ありゃ?もっと騒ぐと思ったのに~…まあいいわ!今日はおしまい~」

    生徒が各々「今回簡単だったし赤点とかいないんじゃない?」などと話しながら帰り支度をし始める中、カナと彩は固まっていた。

    彩カナ「「どうしてこうなった…」」

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    ある夏の日の午後

    ゴロゴロという音とともに、黒い雲が広がってきた。
    (今日も夕立がありそうだなぁ)

    最近はゲリラ雷雨という派手な雨が多いとテレビで紹介しているのを見たことがあった。
    (折りたたみ傘は一応あるけど、役に立たないかもしれないな…)
    そんなことを考えながら電車に乗っていると、窓にポツポツと雨粒が当たっているのに気づいた。
    (降ってきちゃったかー)
    最寄の駅に着く頃には雨は本降りになっていた。家までは駅から15分ぐらい歩くのだが、お気に入りの服を濡らしたくないと思った私は、駅のコンビニでレインコートを買うことにした。

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    プロフィール

    atu

    Author:atu
    子供のころからレインコートが好きです。
    通学用レインコートから、透明レインコート、ビニールレインコートなど大好きです^ω^

    長靴も好きで条件が合えば履いて外出してます。
    あんまり声を大にして話せない趣味というのが辛いです…

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