風物詩?-2
-当日
「おはよ~ハルちゃん」
「お、来てくれたな助っ人一号!」
カナが更衣室に着くと、既に水着に着替えて準備万端といったハルカがいた。
「ホントに水着でやるのか…寒くない?」
「う~ん、家出た時は晴れてたから大丈夫と思ったんだけどね~。曇ってきちゃったからなあ」
「じゃあこれ着たら?」
「ん?カッパ?ありがと、着させていただくぜ」
競泳水着に透明レインコートを羽織るハルカの横で、カナも体操着に着替えて、透明レインコートを上から着た。
「お?お揃いのカッパか~!なんか面白いね」
ハルカと話している所に、彩が到着した。
「うぃ~す」
「遅いぞ!小学生!」
「ちょ、ひどい(笑)…あれ?二人ともレインコート着てるんだ、そんなに濡れるのか?」
「一応、彩にもレインコート持ってきたよ、ほれっ(ガサッ」
「カナちゃん気が利くねぇ~…って、なにこれ?」
彩が袋から出したレインコートは黄色いランドセルレインコートだった。
「彩の身長なら着れるでしょ((クスクス」
「早く着なよ、もう始めるよ!(クスクス」
「あーもう!覚えてろよ」
笑いを抑えながら、ハルカとカナは半ば強引に彩にレインコートを着せると、プールサイドに出た。
「おはよ~ハルちゃん」
「お、来てくれたな助っ人一号!」
カナが更衣室に着くと、既に水着に着替えて準備万端といったハルカがいた。
「ホントに水着でやるのか…寒くない?」
「う~ん、家出た時は晴れてたから大丈夫と思ったんだけどね~。曇ってきちゃったからなあ」
「じゃあこれ着たら?」
「ん?カッパ?ありがと、着させていただくぜ」
競泳水着に透明レインコートを羽織るハルカの横で、カナも体操着に着替えて、透明レインコートを上から着た。
「お?お揃いのカッパか~!なんか面白いね」
ハルカと話している所に、彩が到着した。
「うぃ~す」
「遅いぞ!小学生!」
「ちょ、ひどい(笑)…あれ?二人ともレインコート着てるんだ、そんなに濡れるのか?」
「一応、彩にもレインコート持ってきたよ、ほれっ(ガサッ」
「カナちゃん気が利くねぇ~…って、なにこれ?」
彩が袋から出したレインコートは黄色いランドセルレインコートだった。
「彩の身長なら着れるでしょ((クスクス」
「早く着なよ、もう始めるよ!(クスクス」
「あーもう!覚えてろよ」
笑いを抑えながら、ハルカとカナは半ば強引に彩にレインコートを着せると、プールサイドに出た。
プールサイドに行くと、既に何人かの部員と先生が集まっていた。
「ちゃっちゃと終わらせちゃいましょうね~、あら?彩ちゃんったら小学生みたいね」
「うるさいですっ!」
用意されていた長靴を履き、ぞろぞろとプールの中に降りていく。
「ハルカちゃんの格好なんか面白いねっ」
「彩に言われたくないわ!」
競泳水着に透明のレインコートを着て長靴を履くという、何とも言い難いスタイルである。
「さあさあ、二人とも早くこするのだよ!」
ホースを持ったカナが二人の会話に割って入った。
「カナはやらないの?」
「ほら!私はホースで水を流す係なんでね(二人とも濡らしてしまうぜ、ふひひ)」
―ゴシゴシ…ゴシゴシ…
「はぁ~結構疲れるわね~、キャッ!ちょっとぉ、カナ~?私なんかにかけないでちゃんと流してよね~」
「ごめんごめ~ん、えーっと…彩は~?お、いたいた」
少し離れたところに、なぜかしっかりフードを被っている彩を見つけると、カナは勢いよく水を放射した。
「そりゃ~!!」(ドバーッ
「うわっ!なに!?ちょっと!やめろ~…うわあ」(スッテーン
カナの放水に慌てた彩は、勢い余って転んでしまい、黄色いレインコートは泥水で汚れてしまった。
「彩~!大丈夫~?ごめんね~、ありゃレインコート汚れてるね。流してあげるよ」
「いい、自分でやるから。ホースを寄こせ」
カナからホースを奪い取ると、レインコートの汚れを落とし、ブラシをカナに渡した。
「あんたも少しは掃除しろ!!」
「はいはいやりますよ、そんなに怒らなくても…」
―1時間後
掃除もほぼ終わり、あとは全体を水で流すだけとなった。
「あ~…疲れた…ん?なんで彩はあんなとこに?」
カナがプールの中から見上げると、プールサイドから彩がじーっと見ていた。
「…カナちゃーん!!行くよー!」
なにをするのかと思った時、カナの目には水がなみなみと入ったバケツが見えた。
「えっ」(ザバーッ!!
避ける間もなく、頭からもろに水を被ったカナは、一瞬で水浸しになってしまった。
「ちょっとー!!なにすんのよー!」
「もういっちょー!!そぉい!」
「うわわ!ひゃぁ!」(ザパーン
慌ててフードを被り頭は守ったものの、今度は袖口から水が流れ込んでしまい、結局中まで濡れてしまった。
「もぉ~…レインコート着てた意味ないじゃん、これじゃあ…」
全身がずぶ濡れになった状態でプールサイドに上がると、彩のもとへ向かった。
「なにしてくれんのよ~もう!」
「仕返しってやつだよ、ふふふ」
「はぁ…っていうかさ、いつまで着てんの?そのレインコート。あんたももっとかけられたいのかな?(ニヤッ」
「へっ?あ、これはその…そういうわけでは…」
「問答無用!!あんたもずぶ濡れにしてやらないと気が済まないわっ」
その後、透け透けレインコートと黄色いレインコートの追いかけっこは30分続いた。
おわり
「ちゃっちゃと終わらせちゃいましょうね~、あら?彩ちゃんったら小学生みたいね」
「うるさいですっ!」
用意されていた長靴を履き、ぞろぞろとプールの中に降りていく。
「ハルカちゃんの格好なんか面白いねっ」
「彩に言われたくないわ!」
競泳水着に透明のレインコートを着て長靴を履くという、何とも言い難いスタイルである。
「さあさあ、二人とも早くこするのだよ!」
ホースを持ったカナが二人の会話に割って入った。
「カナはやらないの?」
「ほら!私はホースで水を流す係なんでね(二人とも濡らしてしまうぜ、ふひひ)」
―ゴシゴシ…ゴシゴシ…
「はぁ~結構疲れるわね~、キャッ!ちょっとぉ、カナ~?私なんかにかけないでちゃんと流してよね~」
「ごめんごめ~ん、えーっと…彩は~?お、いたいた」
少し離れたところに、なぜかしっかりフードを被っている彩を見つけると、カナは勢いよく水を放射した。
「そりゃ~!!」(ドバーッ
「うわっ!なに!?ちょっと!やめろ~…うわあ」(スッテーン
カナの放水に慌てた彩は、勢い余って転んでしまい、黄色いレインコートは泥水で汚れてしまった。
「彩~!大丈夫~?ごめんね~、ありゃレインコート汚れてるね。流してあげるよ」
「いい、自分でやるから。ホースを寄こせ」
カナからホースを奪い取ると、レインコートの汚れを落とし、ブラシをカナに渡した。
「あんたも少しは掃除しろ!!」
「はいはいやりますよ、そんなに怒らなくても…」
―1時間後
掃除もほぼ終わり、あとは全体を水で流すだけとなった。
「あ~…疲れた…ん?なんで彩はあんなとこに?」
カナがプールの中から見上げると、プールサイドから彩がじーっと見ていた。
「…カナちゃーん!!行くよー!」
なにをするのかと思った時、カナの目には水がなみなみと入ったバケツが見えた。
「えっ」(ザバーッ!!
避ける間もなく、頭からもろに水を被ったカナは、一瞬で水浸しになってしまった。
「ちょっとー!!なにすんのよー!」
「もういっちょー!!そぉい!」
「うわわ!ひゃぁ!」(ザパーン
慌ててフードを被り頭は守ったものの、今度は袖口から水が流れ込んでしまい、結局中まで濡れてしまった。
「もぉ~…レインコート着てた意味ないじゃん、これじゃあ…」
全身がずぶ濡れになった状態でプールサイドに上がると、彩のもとへ向かった。
「なにしてくれんのよ~もう!」
「仕返しってやつだよ、ふふふ」
「はぁ…っていうかさ、いつまで着てんの?そのレインコート。あんたももっとかけられたいのかな?(ニヤッ」
「へっ?あ、これはその…そういうわけでは…」
「問答無用!!あんたもずぶ濡れにしてやらないと気が済まないわっ」
その後、透け透けレインコートと黄色いレインコートの追いかけっこは30分続いた。
おわり