ある夏の日の午後
ゴロゴロという音とともに、黒い雲が広がってきた。
(今日も夕立がありそうだなぁ)
最近はゲリラ雷雨という派手な雨が多いとテレビで紹介しているのを見たことがあった。
(折りたたみ傘は一応あるけど、役に立たないかもしれないな…)
そんなことを考えながら電車に乗っていると、窓にポツポツと雨粒が当たっているのに気づいた。
(降ってきちゃったかー)
最寄の駅に着く頃には雨は本降りになっていた。家までは駅から15分ぐらい歩くのだが、お気に入りの服を濡らしたくないと思った私は、駅のコンビニでレインコートを買うことにした。
(今日も夕立がありそうだなぁ)
最近はゲリラ雷雨という派手な雨が多いとテレビで紹介しているのを見たことがあった。
(折りたたみ傘は一応あるけど、役に立たないかもしれないな…)
そんなことを考えながら電車に乗っていると、窓にポツポツと雨粒が当たっているのに気づいた。
(降ってきちゃったかー)
最寄の駅に着く頃には雨は本降りになっていた。家までは駅から15分ぐらい歩くのだが、お気に入りの服を濡らしたくないと思った私は、駅のコンビニでレインコートを買うことにした。
(ちょっと大袈裟かな~?)
いくら雨が降ってるとは言え、傘を差さずに小走りで屋根のあるところまで避難する人もいる中、透明なレインコート+傘という格好で私は歩き始めた。
歩いていくうちに雨は滝のように降ってきた。
「ひゃー!レインコート買って正解だったね、これは!」
家まではあと5分、服をあまり濡らさずに帰れると思った矢先、突然のビル風で傘がひっくり返ってしまった。
「きゃあ!あっ、ちょっとやだ!もうっ!(パサッ」
慌ててレインコートのフードを被るも、雨は傘を無くした私に容赦なくたたきつける。
「もぉーっ!最悪だー」
壊れた傘とかばんを抱え、フードを押さえながら私は走り、なんとか自宅のマンションにたどり着いた。
「はぁはぁ…ずぶ濡れ…(笑)」
滝のような雨をビニールのレインコートが防ぎきれる訳無く、体から水がぽたぽたと落ち続けていた。
「ただいまぁ~…(ガチャッ」
「あっ、おかえり~お姉ちゃ…て、大丈夫?!(笑)タオル持ってくるね!」
改めて自分の体を見てみると、肌とレインコートが張り付いていて、水が垂れ続けている。
玄関が水浸しになってしまうので、とりあえず風呂場に移動しレインコートを脱いだ。
「はいっ、タオル!そのままシャワーしたら?服は洗濯しておくよ♪」
そうするよ~と答え、服を脱ぎ、妹に渡す。
「じゃあ、ごゆっくり~…あっ、レインコートも干しておくねっ」
「ん~ビチャビチャだから捨てちゃっていいよ?」
「いいからいいから!(バタン」
妹は、姉の服を洗濯機にほうり込むと、びしょ濡れのレインコートをハンガーにかけ、ベランダに出した。外はさっきまでの雨が嘘のように晴れてきていた。
「お姉ちゃんのレインコート姿、なんかエロかったな…写真撮っておけばよかった~(笑)」
姉の姿を頭に浮かべながら、風に揺れるレインコートを、妹はぼーっと見つめていた。
つづく
いくら雨が降ってるとは言え、傘を差さずに小走りで屋根のあるところまで避難する人もいる中、透明なレインコート+傘という格好で私は歩き始めた。
歩いていくうちに雨は滝のように降ってきた。
「ひゃー!レインコート買って正解だったね、これは!」
家まではあと5分、服をあまり濡らさずに帰れると思った矢先、突然のビル風で傘がひっくり返ってしまった。
「きゃあ!あっ、ちょっとやだ!もうっ!(パサッ」
慌ててレインコートのフードを被るも、雨は傘を無くした私に容赦なくたたきつける。
「もぉーっ!最悪だー」
壊れた傘とかばんを抱え、フードを押さえながら私は走り、なんとか自宅のマンションにたどり着いた。
「はぁはぁ…ずぶ濡れ…(笑)」
滝のような雨をビニールのレインコートが防ぎきれる訳無く、体から水がぽたぽたと落ち続けていた。
「ただいまぁ~…(ガチャッ」
「あっ、おかえり~お姉ちゃ…て、大丈夫?!(笑)タオル持ってくるね!」
改めて自分の体を見てみると、肌とレインコートが張り付いていて、水が垂れ続けている。
玄関が水浸しになってしまうので、とりあえず風呂場に移動しレインコートを脱いだ。
「はいっ、タオル!そのままシャワーしたら?服は洗濯しておくよ♪」
そうするよ~と答え、服を脱ぎ、妹に渡す。
「じゃあ、ごゆっくり~…あっ、レインコートも干しておくねっ」
「ん~ビチャビチャだから捨てちゃっていいよ?」
「いいからいいから!(バタン」
妹は、姉の服を洗濯機にほうり込むと、びしょ濡れのレインコートをハンガーにかけ、ベランダに出した。外はさっきまでの雨が嘘のように晴れてきていた。
「お姉ちゃんのレインコート姿、なんかエロかったな…写真撮っておけばよかった~(笑)」
姉の姿を頭に浮かべながら、風に揺れるレインコートを、妹はぼーっと見つめていた。
つづく