台風
「台風きてるね、お姉ちゃん」
「そうだね~」
「ねぇ~、お外行かないっ?楽しそう♪」
「勝手に行けばいいじゃない」
「え~…一人で行って何かあったらどうすんの?」
「…わかったわよ、どうせレインコート着たいんでしょ?」
「えへへ…ばれたか」
「一緒に行く条件として、まずスクール水着を着ることね?それからレインコートはわたしの使ってた通学用レインコートを着ること」
「うんうん、…えっ?」
「いくらレインコート着てても濡れちゃうでしょ?この雨風だと」
「う~ん…まあ、お姉ちゃんのレインコート着れるならいいや♪」
「(単純ね…)それじゃあ1時間後に出発ね」
「は~い」
―1時間後
ちょうど台風が最接近する時間に出かけることになった。
「お姉ちゃん!早く早くっ!」紺色の通学用レインコートに白いレインブーツを履いて、妹は玄関で待っている。
「はいはい」
姉はベージュの通学用レインコートを着て、ベルトをしめている。そして、妹とお揃いの白いレインブーツを履くために、玄関に腰を下ろした。
「お姉ちゃん、ベルトまでしめちゃって…実はわたしと同じレインコートフェチなんだよね?」
「ちっ、違うわよ!あったからつけてみただけ!」
「またまたぁ…フード被せてあげるね?」
妹はダランと垂れていたフードを姉の頭に被せると、口元のマジックテープをきつめに止めた。
「ちょっと…きついわよ」
姉が軽く文句を言うと、すでに妹は玄関を出ていた。
「妹ちゃん…楽しみにしててね?」
「そうだね~」
「ねぇ~、お外行かないっ?楽しそう♪」
「勝手に行けばいいじゃない」
「え~…一人で行って何かあったらどうすんの?」
「…わかったわよ、どうせレインコート着たいんでしょ?」
「えへへ…ばれたか」
「一緒に行く条件として、まずスクール水着を着ることね?それからレインコートはわたしの使ってた通学用レインコートを着ること」
「うんうん、…えっ?」
「いくらレインコート着てても濡れちゃうでしょ?この雨風だと」
「う~ん…まあ、お姉ちゃんのレインコート着れるならいいや♪」
「(単純ね…)それじゃあ1時間後に出発ね」
「は~い」
―1時間後
ちょうど台風が最接近する時間に出かけることになった。
「お姉ちゃん!早く早くっ!」紺色の通学用レインコートに白いレインブーツを履いて、妹は玄関で待っている。
「はいはい」
姉はベージュの通学用レインコートを着て、ベルトをしめている。そして、妹とお揃いの白いレインブーツを履くために、玄関に腰を下ろした。
「お姉ちゃん、ベルトまでしめちゃって…実はわたしと同じレインコートフェチなんだよね?」
「ちっ、違うわよ!あったからつけてみただけ!」
「またまたぁ…フード被せてあげるね?」
妹はダランと垂れていたフードを姉の頭に被せると、口元のマジックテープをきつめに止めた。
「ちょっと…きついわよ」
姉が軽く文句を言うと、すでに妹は玄関を出ていた。
「妹ちゃん…楽しみにしててね?」
「ひゃーすごい天気…」
暴風雨の中を、わざわざ外出している人は見かけない。色違いの通学用レインコートを着て横殴りの雨の中を歩く姉妹。レインコートのフードを手で押さえないと飛ばされてしまいそうな風だ。
「ねえお姉ちゃん、このレインコート浸水してきてるって!」
「あ~、まあ私が3年間着てたからね」
10分程歩いて公園に入った2人は、とりあえず屋根のあるトイレに向かった。
「地味に中まで濡れてるし…」
「水着着ててよかったでしょ?」
「まあ…で、何するの?」
「妹ちゃんには今から台風中継をしてもらいます!」
「なんてベタな…」
「台風っていったらそれしかないでしょ?動画撮るからね~、あ、これ台本ね」
「いつの間にそんなものを…」「お天気お姉さんみたいにやるんだよ?」
「わたしは今台風の真っ只中にいます!雨と風が非常に強く、視界も悪いので歩くのも難しい状況です!外出はしない方が良いですね!ふわぁっ!レインコートを着ていても濡れてしまいます、すごい雨です!」
「どうしても外出しなくちゃいけない人はレインコートを着ましょう!(ん?なんだこの文章は…)横殴りの雨で傘は役に立ちませんが、ちゃんとレインコートを着て、足元はレインブーツを履けば大丈夫!レインコートを着て暴風雨の中を歩いて、びしょ濡れになるのを楽しむというのはあまり出来ない体験なので、わたしは大好きなんですよ?(なんだよこれ~!)以上中継でした~」
「お疲れさま~、う~ん…なんか物足りないわね」
「え~…」
「妹ちゃん、そのカッパ脱いで今度はビニールカッパでやろう!」
「えっ!?スク水だよ?透けちゃうじゃん…」
「どうせ見る人なんかいないから大丈夫でしょ?あ、雨風の中で着てみようか!面白そうだし、ドMの妹ちゃんは実はやりたいんでしょ?(ニッコリ」
「…わかった、お姉ちゃんが言うからやってあげるんだからね!」
妹はレインコートを持って屋根の下から出た
「う~!雨が痛い!レインコート広げて…うわっ風で持ってかれちゃうよ~」
「(暴風雨の中、スク水に長靴姿でレインコートを必死に着ようとする妹ちゃん…黒歴史になりそうね)」
「…やっと着れたけどもう中までびしょびしょでレインコートの意味ないよこれ…ひゃあっ!(バシャーン!」
フードを両手で押さえながら歩いてると、突風に煽られよろけた妹は水溜まりに尻餅をついてしまった。
「もうっ冷た~い!お姉ちゃーん、助けて~」
「自分で戻って来なさ~い!」
「え~…んしょ、も~!風で前に進めない…」
ビニールのレインコートは妹の身体にピタッと張り付き、雨が直接肌に当たっているような状態だ。
「雨が痛い~…レインコート意味ないよ…グスッ、全然歩けないっ(エグッ」
あまりの濡れかたに、妹は泣き出してしまい、飛ばされたフードを被りなおすことなく戻ってきた。
「おかえり…って大丈夫?」
「エグッ、レインコート意味ない…意地悪…シクシク」
「ごめんごめん、それじゃこれ着て早く帰ろっか」
姉は妹にミッキーマウスのポンチョを被せ、二人で手を繋いで家に帰った。
おわり
妄想全開で書いたのでツッコミはあんまり入れないでくださいね(^ω^)
暴風雨の中を、わざわざ外出している人は見かけない。色違いの通学用レインコートを着て横殴りの雨の中を歩く姉妹。レインコートのフードを手で押さえないと飛ばされてしまいそうな風だ。
「ねえお姉ちゃん、このレインコート浸水してきてるって!」
「あ~、まあ私が3年間着てたからね」
10分程歩いて公園に入った2人は、とりあえず屋根のあるトイレに向かった。
「地味に中まで濡れてるし…」
「水着着ててよかったでしょ?」
「まあ…で、何するの?」
「妹ちゃんには今から台風中継をしてもらいます!」
「なんてベタな…」
「台風っていったらそれしかないでしょ?動画撮るからね~、あ、これ台本ね」
「いつの間にそんなものを…」「お天気お姉さんみたいにやるんだよ?」
「わたしは今台風の真っ只中にいます!雨と風が非常に強く、視界も悪いので歩くのも難しい状況です!外出はしない方が良いですね!ふわぁっ!レインコートを着ていても濡れてしまいます、すごい雨です!」
「どうしても外出しなくちゃいけない人はレインコートを着ましょう!(ん?なんだこの文章は…)横殴りの雨で傘は役に立ちませんが、ちゃんとレインコートを着て、足元はレインブーツを履けば大丈夫!レインコートを着て暴風雨の中を歩いて、びしょ濡れになるのを楽しむというのはあまり出来ない体験なので、わたしは大好きなんですよ?(なんだよこれ~!)以上中継でした~」
「お疲れさま~、う~ん…なんか物足りないわね」
「え~…」
「妹ちゃん、そのカッパ脱いで今度はビニールカッパでやろう!」
「えっ!?スク水だよ?透けちゃうじゃん…」
「どうせ見る人なんかいないから大丈夫でしょ?あ、雨風の中で着てみようか!面白そうだし、ドMの妹ちゃんは実はやりたいんでしょ?(ニッコリ」
「…わかった、お姉ちゃんが言うからやってあげるんだからね!」
妹はレインコートを持って屋根の下から出た
「う~!雨が痛い!レインコート広げて…うわっ風で持ってかれちゃうよ~」
「(暴風雨の中、スク水に長靴姿でレインコートを必死に着ようとする妹ちゃん…黒歴史になりそうね)」
「…やっと着れたけどもう中までびしょびしょでレインコートの意味ないよこれ…ひゃあっ!(バシャーン!」
フードを両手で押さえながら歩いてると、突風に煽られよろけた妹は水溜まりに尻餅をついてしまった。
「もうっ冷た~い!お姉ちゃーん、助けて~」
「自分で戻って来なさ~い!」
「え~…んしょ、も~!風で前に進めない…」
ビニールのレインコートは妹の身体にピタッと張り付き、雨が直接肌に当たっているような状態だ。
「雨が痛い~…レインコート意味ないよ…グスッ、全然歩けないっ(エグッ」
あまりの濡れかたに、妹は泣き出してしまい、飛ばされたフードを被りなおすことなく戻ってきた。
「おかえり…って大丈夫?」
「エグッ、レインコート意味ない…意地悪…シクシク」
「ごめんごめん、それじゃこれ着て早く帰ろっか」
姉は妹にミッキーマウスのポンチョを被せ、二人で手を繋いで家に帰った。
おわり
妄想全開で書いたのでツッコミはあんまり入れないでくださいね(^ω^)