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    ちょっとHな帰り道-1

    台風の接近もあってか今日は朝から雨が降り続いていて、午前中の授業が終わったところで大雨警報が出たため帰れることになった。県立女子校に通うしおりとすみれは、駐輪場へと足を運んでいた。

    「あんまり自転車置いてないねー、みんな雨だからバスとか使ったのかなあ…」
    いつもはズラーっと並ぶ自転車が今日は数える程度という光景にしおりが呟いた。
    「うーん、そうかもね。朝は結構雨酷かったしねー、って1台自転車倒れてるねあれ」
    横を歩くすみれは答えながら、少し先の光景を目にした。

    「あーーーーーー!あたしの自転車だよおおおお…あああカッパがっ!水たまりに…」
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    しおりの自転車と掛かっていたレインコートは綺麗に水たまりにダイブしていた。

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    「えー…どうしよう~…」
    おろおろするしおりを見て、すみれはゲラゲラ笑っていた。
    「アハハハハ!しおりらしいっ!」
    「もぉ~!あ…すみれも笑ってる場合じゃないみたいだよ~?」
    「アハハ…えっ?なに?」
    少し先にはすみれが着ていたレインコートが風で飛ばされコンクリートに横たわっていたのである。
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    「…なんということだ」
    雨は降り続いているので自転車で帰るにはレインコートを着なければならない。しかし、二人のレインコートは汚れてしまっている。
    「制服が汚れちゃうよ~…」
    しおりが自転車を起こしてずぶ濡れのレインコートを手にしている姿を見たすみれは、あることを思いついた。

    (制服が汚れるなら裸で着ればいいじゃない!)
    「しおりちゃ~ん?ちょっとそれ持ってこっち来て~」
    とんでもないことを考えたすみれは、レインコートを片手に校舎裏のトイレにしおりを連れていった。

    「えートイレ行きたかったの?」
    半ば強引に連れられたしおりの質問は聴こえないふりをして、すみれは個室にしおりを押し込んだ。
    「へっ?どうしたの?」
    レインコートを手にポカーンとしていると、すみれが制服を脱ぎ始めた。
    「わわっ!すみれちゃん!どうしたの!お風呂じゃないよここ!」
    天然のしおりのツッコミ(ボケ)を聴きながら、裸になったすみれはレインコートに袖を通した。

    「はいっ、じゃ~しおりも裸になってレインコート着ようね!制服汚れなくて済むでしょ?」
    「えっ…え~っと、そうだね…」
    疑問を持ちつつも断らずに制服を脱ぎ始めるしおりを見て、すみれは心の中で燃え上がっていた。
    (しおりをレインコートの虜にしてあげる…フフッ)

    「ああん、すみれちゃ~ん…あたしのカッパびしょびしょで冷たぁい…」
    「お、着れたね?自転車乗ってたら多少温まるからへーきへーき!じゃあ帰ろうか~」
    裸にレインコートを着た二人はトイレを出て再び駐輪場に向かっていった。

    つづく
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    プロフィール

    atu

    Author:atu
    子供のころからレインコートが好きです。
    通学用レインコートから、透明レインコート、ビニールレインコートなど大好きです^ω^

    長靴も好きで条件が合えば履いて外出してます。
    あんまり声を大にして話せない趣味というのが辛いです…

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